SEOで順位が上がらない原因とは?具体的な対策も解説!

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オウンドメディアなど、自然検索流入を狙うWebサイトにおいて、検索順位はとても重要です。

検索順位が上がらないとアクセスも見込めないため、Webサイトに期待するKPI達成も難しくなってしまいます。

しかし、SEOもカンタンではないため、思うように検索順位が上がらないとお悩みを抱えている運営担当者さまも多くいらっしゃるのも事実です。

当記事では、そういったお悩みの答えとして、順位が上がらない原因をSEOのテクニック別に分けて紹介します。

具体的な対策も解説していますので、Webサイトの検索順位を上げたい方はチェックしてみてください。

検索順位が上がらない「11」の原因

SEOを意識していているのに検索順位が上がらないときは、施策を種類別に切り分けて原因を考えると効率的です。

  • 内部施策(オンページSEO)
  • 外部施策(オフページSEO)
  • コンテンツSEO
  • テクニカルSEO

上記のSEO施策の内、今回は検索順位が上がらない原因につながるケースに絞って紹介します。

また上記以外に、運営状況(実績)に問題があることで検索順位が上がらないこともあるので、あわせて解説していきます。

運営状況に関連する内容

Webサイトの運営状況や設定に問題がある場合、そもそも検索エンジン上で勝負する土台に立てていない、という状況も起こり得ます。

紹介する内容を確認し、まずは運営しているWebサイトの状況を確認してみましょう。

Web上に公開してから日が経っていない

公開後すぐのWebサイトは、即時で検索結果に表示されません。

ページ数が多いWebサイトの場合は即時で反映されることもありますが、ドメインを設定したばかりのWebサイトでは反映まで3〜6カ月程度かかることもあります。

Googleが決める検索順位は、数多あるWebページとの相対評価で決まるため、検索順位を決めるための評価が少ない(公開から日の浅い)段階では順位も上がりにくいです。

そのため、公開から少なくとも2〜3カ月は様子を見ておくとよいでしょう。

検索エンジンにインデックスされていない

検索結果で順位付けされる前に、検索エンジンにWebページが認識されている必要があります。

検索結果の順位がつく仕組みは、Googleのロボットが検索エンジンを巡回(クロール)し、Webページを発見したのち、データベースに登録するという流れです。こちらの登録作業をインデックスと呼び、インデックスされてはじめて順位付け(ランキング)の土台に乗ります。

Webサイトの公開から日が浅い場合や、自社サイト内のリンク(内部リンク)や外部サイトからのリンク(被リンク)が少ないと、Googleのロボットは該当ページを見つけにくいため、インデックスもされづらくなります。

Google Search Consoleで該当ページがインデックスされているのかを調べられるため、まったく順位がつかない場合はチェックしてみましょう。

インデックスされていなければ、Googleにインデックスリクエストを送ることで改善する場合があります。

検索エンジンからペナルティを受けている

検索エンジンのペナルティとは、Googleの定める品質に関するガイドラインに違反している場合に受ける措置のことです。

ペナルティを受けた場合、検索順位が圏外に飛ばされるなど、大きな影響が生じます。

・検索ランキングを操作することを目的としている自動生成コンテンツ

・リンク プログラムへの参加

・オリジナルのコンテンツがほとんどまたはまったく存在しないページの作成

・クローキング

・ 不正なリダイレクト

・ 隠しテキストや隠しリンク

・誘導ページ

・無断複製されたコンテンツ

・十分な付加価値のないアフィリエイト サイト

・ ページへのコンテンツに関係のないキーワードの詰め込み

・フィッシングや、ウイルス、トロイの木馬、そのほかのマルウェアのインストールといった悪意のある動作を伴うページの作成

・構造化データのマークアップの悪用

・Google への自動化されたクエリの送信

引用: ウェブマスター向けガイドライン(品質に関するガイドライン) | Google 検索セントラル

上記項目は、Webサイト運営において違反するとペナルティを受ける可能性もある、Googleが公開している品質のガイドラインです。

運営者の行動によって受けるペナルティを「手動ペナルティ」と呼び、ペナルティを受けているかの確認はGoogle Search Consoleの「手動による対策」から、メッセージの有無で判断できます。

手動ペナルティを受けていた場合、メッセージ内容を参考にWebサイトの問題を修正し、Googleに再審査リクエストを送信する必要があります。

Googleのアルゴリズム変更にともなうペナルティ(自動ペナルティ)の場合は、メッセージが届かず判断できないため、ガイドラインを参考に地道に修正していきましょう。

内部施策(オンページSEO)に関連する内容

内部対策とは、Webページの構成要素に対するSEO対策です。

内部施策を実施する目的は、Googleのロボットがクロールしやすい(クローラビリティの高い)ページを作ることで、インデックスを促進させ、正確にコンテンツ内容を伝えることにあります。

タイトルタグに狙うキーワードが含まれていない

タイトルタグとは、ページを構成するHTMLファイルにあるタグのひとつです。

Googleのロボットは、HTMLを見てコンテンツ内容を判断しますが、タイトルタグの中に含まれるキーワードはページ全体の題目として位置付けられるためもっとも重要です。

タイトルタグの中に狙っているキーワードが含まれていない場合、Googleがコンテンツ内容を正確に読み取れなくなることで、順位も上がりにくくなります。

そのため、タイトルにはかならず狙っているキーワードを含めるようにしましょう。

見出しタグに関連するキーワードが含まれていない

見出しタグとは、h1〜h6まである章を区切るタグです(h1はタイトルと同じ扱いになることが多いため、実質h2以下が対象)。見出しタグも、タイトルタグ同様に重要視されます。

狙っているキーワードはもちろんですが、検索者のニーズに近いキーワードが見出しタグに含まれていないことで、コンテンツを正確に伝えられずに検索順位が上がらないこともあります。

そのため、検索窓の入力時に候補として表示される「サジェストキーワード」や、ページ下部に表示される「関連キーワード」などを参考にし、見出しタグに含めて公開することも効果的です。

関連記事と内部リンクが不足している

Googleがコンテンツ内容を読み取る際、接続されているリンク先も判断要因となります。内部リンクや外部リンクが不足している場合、コンテンツの情報量が不十分と判断されることもあります。

ニーズを満たすための情報が別ページにあるならば、そちらを提示してあげることはユーザーの満足度向上にもなります。

コンテンツを充実させるための内部リンクは積極的に設置し、情報の信頼性を高めるために外部サイト情報が必要であればそちらのリンクも設置してみましょう。

外部施策(オフページSEO)に関連する内容

外部施策とは、外に向けたSEO施策です。

外部から評価される良質なコンテンツを作成することは、結果的にGoogleの評価にもつながります。

被リンクが少ない

被リンクとは、外部サイトから自社サイトに向けられたリンクのことで、昔からSEOにとって重要度の高いシグナルとなっております。

数が多ければ評価が高まるという単純なものではないですが、公的機関のWebサイトなど、すでに評価を受けているサイトからの被リンクは高品質とみなされるため、SEOにも大きく影響します。被リンクが少ない状況とは、検索順位を上げる加点要因が少ない状況とも言えます。

被リンク獲得のためには、検索エンジン以外も使ったアクセス促進の宣伝活動をしてみましょう。良質なコンテンツであると認知してもらえれば、被リンク獲得のチャンスとなります。

コンテンツSEOに関連する内容

コンテンツSEOとは、ページの「内容」とユーザーの「ニーズ」をマッチさせることで、検索順位の上昇を狙う施策です。

ユーザーが何を考えて検索行動をとっているのか、自社サイトでどのように課題を解決すべきかなど、人の心理に寄り添ったコンテンツ制作が必要となります。

ユーザーの検索意図を満たせていない

検索エンジンを使用するユーザーは、特定の悩みや課題を解決しようとしています。運営者側が発信したい内容だけを発信していても、ユーザーの悩みや課題は解決できないため、SEOでも順位が上がりにくい状況に陥ってしまうでしょう。

ユーザーのニーズは、関連するキーワードや競合サイトの情報などを参考にして入念に調査する必要があります。

ズレが発生しないよう、情報は網羅的に満たせるようにしておき、過不足がある場合は公開後でもリライトすることで一気に検索順位が上昇することもあります。

狙うキーワードの難易度が高い

キーワードによっては、自社サイトでの攻略が難しいケースもあります。

たとえば「コロナワクチン」などで検索すると、厚生労働省や各自治体のサイトが上位に表示されます。こちらは情報の専門性・信頼性・権威性が重要視されるE-A-Tと呼ばれるジャンルのため、上位表示されるサイトはシビアに判断されているからです。

また、公式サイトが上位を独占しているようなキーワードの場合、一般のWebサイトでは上位表示が難しい可能性も高いため、検索結果の一覧を確認した上でキーワードを選定することも重要です。

競合と比較して独自性が足りない

Googleの検索セントラルの中で、オリジナル要素が評価ポイントになると言及されている箇所があります。

オリジナルで有用なコンテンツを持つ高品質なサイトが、より上位に表示されるようになります。

引用:Google 検索セントラル ブログ

上位表示されている競合サイトと同じような内容しかない場合、ページの評価がされづらく、順位も上がらない要因となってしまいます。

そのため、競合サイトを調査した上で、触れられていないニーズを見つけて、自社サイトでしか生み出せない価値としてコンテンツに盛り込むことは効果的です。

サイト運営者のE-A-Tが不足している

  • Expertise(専門性)
  • Authoritativeness(権威性)
  • Trustworthiness(信頼性)

E-A-Tとは、上記の頭文字をとった呼び方で、SEOにおけるWebサイト・ページの評価指針のひとつです。

YMYL(Your Money Your Life)と呼ばれる生活やお金、健康などのジャンルと関連性が強いトピックの場合、検索ユーザーに誤った情報を提供しないためにも、とくにE-A-Tの高いドメインであることが重要視される傾向にあります。

E-A-Tを高める即効性の高い対策などはありませんので、基本的にオフラインでの活動でコツコツと実績を作ることが必須です。ただ、省庁や自治体などE-A-Tの高いドメインから被リンクをもらえれば、自社サイトにも好影響が与えられます。

そのほか、E-A-Tに関連する基礎知識や、E-A-Tを高めるための具体的な施策など、以下の記事で紹介していますのでぜひ参考にしてみてください。

ページエクスペリエンスに関連する内容

ページエクスペリエンスとは、Webページの操作性に関する品質評価基準のことです。

ページ エクスペリエンスは重要ですが、それでも Google は、ページ エクスペリエンスが劣っていても、全体的に価値の高い情報を含むページを上位にランキングするようにしています。つまり、いくらページ エクスペリエンスが優れていても、コンテンツが優れたページを上回ることはありません。ただし、関連性が同程度のページが多数存在する場合の検索ランキングにおいては、このページ エクスペリエンスが一段と重要になります。

引用: Google 検索セントラル ブログGoogle のページ エクスペリエンスについて | Google 検索セントラル

上記引用のとおり、SEOにおけるページエクスペリエンスの重要度は、情報の質(コンテンツ)以上に高いわけではありません。

しかし、ユーザー体験(UX)が悪いWebサイトは、ページの早期離脱率が高まるなど、よい影響はありませんのでできることから対策が必要です。

ページスピードが遅い

Googleは過去「Speed Update」というアルゴリズム更新にて、サイトスピードにおける検索順位の影響を示唆しました。

出典:ページの読み込み速度をモバイル検索のランキング要素に使用します| Google 検索セントラル ブログ

ページスピードが遅いと、ユーザーはコンテンツを確認せずに離脱してしまいますので、サイトスピードを測るサイトで調査しておきましょう。

Googleが提供するサービス「PageSpeed Insights」では、URLを入力して検索するだけで速度改善に必要な項目を調査できます。

スマホ最適化されていない

SEOには、MFI(モバイルファーストインデックス)というモバイル版サイトを優先してクロール・インデックスする仕組みがあります。

そのため、PCページのみで運営されているサイトや、PCページとモバイルページのコンテンツ量・HTMLの内容などに差があると、適切な評価を受けられない場合があります。

自社サイトのスマホ最適化状況を確認したい場合は、Google Search Consoleの「モバイルユーザビリティ」から調べられます。「視認性」「操作性」「互換性」など、エラーが出ている場合は内容と対象ページを確認できますので、指示に従って対処しましょう。

検索順位を上げる具体的な施策

前述にて紹介した「検索順位が上がらない原因」をクリアにするだけでも順位の上昇は見込めますが、さらにアクセスを上乗せするための具体的な施策も紹介します。

メディアの流入状況をツールで計測する

検索順位を上げるには、自社サイトのアクセス数や現在の順位をこまめにチェックしておくことが重要です。アクセス状況を確認できるツールは豊富にありますが、その中でもSEOを意識する上でGoogle Search Consoleの使用は必須となります。

  • 検索結果に表示された回数
  • クリック数
  • クリック率
  • 表示順位

Google Search Console(サーチコンソール)では、検索順位測定に必要な上記の内容が一覧で確認できます。

また、実際に流入してきた単語(クエリ)もチェックできるため、狙っているクエリの順位確認や、想定していなかったキーワードを発見できることもあります。

ページ単位で細かいクエリ情報を把握できるため、現在のコンテンツに不足している単語や情報を記事内に追加することで、順位が上昇することも多いです。

※実際に検索エンジンの検索窓に入力された語句を「クエリ」と呼びます。「キーワード」はターゲティングする単語のことを指すため、マーケティング的に使われることが一般的です。

検索エンジン以外からの流入も促進させる

検索エンジンからの流入が爆発的に増えることはあまりありません。それに対しSNSの場合、バズなどが発生すると、一時的であってもトラフィック(アクセス数)を急激に伸ばすことが可能です。

Googleは、SNS流入とSEOに直接的な影響はないと名言していますが、サイト名や企業名が認知されることで指名検索数(サイテーション)の増加が見込めることや、被リンク獲得のチャンスにはなります。

つまり、間接的には検索順位にもよい影響を与える可能性はあるため、SNS運用が可能な場合は取り入れてみるとよいでしょう。

被リンク営業を実施する

被リンクのSEOにおける影響は大きく、とくに権威性の高いWebサイトからの被リンクは検索順位の上昇にも効果が高いです。

もとよりSEOの考え方として、ページ間のリンクを「投票」と解釈し、人気のWebページ・サイトを相対評価すると「Googleが掲げる10の事実」にも記載されています。

ページ間のリンクを「投票」と解釈し、どのサイトが他のページから最高の情報源として投票されているかを分析します。

引用: Google が掲げる 10 の事実

ほかのWebサイト運営者から高評価をもらえないと被リンクは得られないため、良質なコンテンツを作り続ける姿勢は必須です。しかしそれだけでは、効率的に被リンクを集めることは難しいです。

そのため、関連するWebサイトを運営している方に、メールやSNSなどでコンタクトをとり、被リンクの設置を提案する被リンク営業という手法があります。うまくいけば自然発生的な増加を待たずに被リンクを増やせます。営業する場合はWin-Winになる提案を心がけましょう。

検索順位はどれくらいで上がる?

検索順位の上がる期間については、ドメインやキーワード、被リンクの有無などさまざまな要因で決まります。Webサイトを公開したばかりの新規サイトの場合、半年程度(もしくはそれ以上)かかることも多いです。

検索エンジンにインデックスされるだけでも1カ月以上時間がかかることはありますし、そこから順位を上げるには多くの競合サイトに勝つ必要があります。

そのため、サイトが育っていないはじめの内は、競合の少ない検索ボリュームの小さいキーワードや、ニーズが明確な複数単語のロングテールワードなどを狙うことも、高順位獲得の戦略として効果的です。

SEOの順位は長期的に上げていく覚悟が必要

当記事では、SEOで順位が上がらない原因や、順位を上げるためのさまざまな対策について解説しました。

SEOで上位表示できた場合のメリットは大きいですが、時間や手間がかかることも事実です。そのため、本気でSEO流入を狙う場合は、プロへの依頼も検討しておいたほうがよいでしょう。

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