オウンドメディア成功のカギ!効果的な「ネタ出し」の方法とは?

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オウンドメディアにとって、「ネタ」は命です。
ユーザーは、おもしろいネタ、役に立つネタを求めてメディアに集まるからです。

ではメディアの質を高める「ネタ出し」は、どう進めればいいのでしょうか?

ネタ出しは地味な作業です。
しかしコツを押さえて進めないと、多くの時間をムダにします。

そこでこの記事では、ネタ出しの基本を網羅的に解説します。
オウンドメディアの運用担当者なら知っていて当然のポイントばかりです。

「新しくオウンドメディアを立ち上げることになったけど、ネタはどうやって集めるの?」
「メディアをスタートさせてもう1年。そろそろネタがつき始めた……」

そんな疑問や不安を抱えている方は、ぜひチェックしてみてください。

オウンドメディアのネタだしとは?

オウンドメディアのネタだしを定義する前に、まずオウンドメディアの定義を確認しておきます。

オウンドメディアとは

オウンド(Owned=所有する)の名のとおり、オウンドメディアとは、企業が所有して運営するメディアのことです。

メディアと一口にいってもいろいろあります。典型的なのがホームページやブログなど、インターネット上で展開するメディアです。パンフレットや広報誌などの紙のメディアも広い意味でのオウンドメディアにあたります。

この記事では紙のメディアは考慮せず、Webメディアを念頭に書き進めます。

オウンドメディアのネタ出し=コンテンツを確定すること

オウンドメディアで公開するコンテンツには、さまざまなバリエーションがあります。

記事なのか、動画なのか。
記事にする場合、自社商品に関する記事なのか、無関係な時事問題に関する記事なのか。
記事のテーマはいわゆるお役立ち系か、話題のニュースを取り上げる時事ネタか。

このようにコンテンツの形式と内容を決める過程を、オウンドメディアのネタ出しと呼びます。

オウンドメディアにおける「ネタ」とは?

オウンドメディアでどのようなネタをコンテンツ化するかは、当該企業のサービスはもちろんのこと、メディアのコンセプト(目的)によって変わります。

メディアコンセプトはユーザーニーズと一致する

自社メディアのコンセプトは、「ユーザーが求める情報」を最大限考慮する必要があります。個人の運営する雑記ブログではないからです。あくまでも自社の商品やサービスなどをコンテンツの軸に据えるのが賢明です。

自社の商品やサービスとは無関係な、いわゆる「おもしろコンテンツ」でメディアを構成しているケースもなくはありません。

しかし大半のオウンドメディアは、商品やサービスあるいは自社スタッフの紹介、日々の業務のことなど、自社のブランディングに関わるネタで統一しています。

ただし自社のブランディングに関するネタといってもさまざまです。

自社商品に関することで足りるのか、社員に関する情報についても知りたいのか。
取引先との活動や業務外のイベント情報、業界にまつわる専門的な知見についても欲しているのか。

このようにユーザーが求める情報のグレードは異なります。

だからといってあまり守備範囲を広げすぎると、メディアのコンセプトやカラーがぼやけてしまうので注意しましょう。

コンテンツの型も意識する

ネタ出しにあたっては、コンテンツの6つの型も考慮しましょう。

【コンテンツの6つの型】

1.ニュース型
ニュース型コンテンツのネタ元は当然ニュースです。自社商品に関連するニュースがメインですが、メディアのコンセプトによっては、自社商品に関係ないコンテンツもありえます。

2.コラム型
コラム型コンテンツとは、ライターなどのコンテンツ制作者が一人称で書き綴った記事のこと。コラム型のネタ元に制限はありません。メディアのコンセプトに合致しているかぎり、どんなネタでも使えます。

3.永続型
永続型コンテンツは、エバーグリーンコンテンツとも呼ばれるもので、時流に流されない普遍的な価値を持ったコンテンツを指します。

Webマーケティング会社のブログが提供する「Googleアルゴリズム変遷の歴史総まとめ」のような記事が典型的です。Googleがアップデートをおこなうたびに記事を更新し続ければ、長期にわたり読者に価値を提供できる永続型コンテンツとなります。

4.インタビュー型
文字通り、取材対象者に対してインタビューをおこない、その取材情報にもとづいて作成するコンテンツです。

インタビューしたい存在がいるかぎりネタが尽きないので、持続性の高いオウンドメディアを構築したい場合には便利なコンテンツです。

5.FAQ型
FAQとは「Frequently Asked Questions」、つまり「よくある質問」という意味。メーカーのホームページではこのFAQをまとめたページをよく見かけるのではないでしょうか?

自社の商品やサービスについて、消費者が抱きやすい疑問や、頻繁に寄せられる質問などを整理し、「質問と回答」の形式で公開するコンテンツです。

したがって、豊富なネタ元とはいえず、持続的なコンテンツとしてはふさわしくありません。

6.辞書型
日本語や英語の辞書のように、ある言葉やフレーズについて、意義や具体例などを解説するコンテンツです。

専門用語や業界用語を頻繁に使う企業では、この辞書型コンテンツをホームページなどで公開する例があります。

ネタ元は「内」と「外」の2種類

オウンドメディアのネタ元には、内と外の2種類があることをご存知ですか?

内のネタ元は、書き手や社員の知識が情報源

「内」とは、自分あるいは自社のことです。コンテンツの作り手や自社スタッフが有する知識や経験、あるいは顧客から提供を受けた情報などがネタ元となります。

情報収集のための取材などが不要となるので、効率的なネタ出しが可能です。

内だけで足りない場合には、外へネタを求める

内だけだとネタが足りない場合は、外に目を向けて情報を集めます。
「外」とは、検索、ソーシャル、リファラルの3つのチャネルを指します。

・検索
Googleに代表される検索エンジンのことです。検索エンジン上では、すべてのネタは「キーワード」として表れます。人が情報を求めて検索エンジンを使う場合、キーワードを入力して検索するからです。

検索される回数(検索ボリューム)が多いキーワードほど、たくさんの人が情報を求めている「おいしいネタ」と評価できます。

いわゆるソーシャルメディアのことです。TwitterやFacebook、InstagramといったSNSだけではありません。YouTubeやブログ、食べログのような口コミサイトも含みます。

・ソーシャル
ソーシャルメディアには、個人から企業まであらゆる当事者が、思い思いに情報を投稿します。

荒削りな情報が多いためファクトチェックが必要ですが、「いま社会がどんなことに関心を抱いているか」がダイレクトにわかる重要なネタ元といえるでしょう。

・リファラル
リファラルとは、自社メディアの流入元となったサイトやページのことです。

ブログやSNSに自社のオウンドメディアへのリンクが張られ、その外部リンクを経由してアクセスしてきたページは、そうではないページよりも多くの関心を集めやすいページだと評価できます。

したがってそのページで扱うテーマをさらに膨らませることで、効率よくネタ出しができます。

以上の3つのチャネルごとに集めたネタは、そのままではバラバラの状態です。

トピックを抽出し、整理(グループ化)し、さらにキーワードを軸にロジックツリーとして構造化することで、コンテンツに利用しやすい形に加工しましょう。

チャネル別:ネタ出しの方法とは?

ここではチャネルごとのネタ出しの方法を説明します。

「検索」のネタ出しの方法

使用する検索エンジンはGoogleです。国内の検索エンジンシェアは、事実上Google一強だからです。

ネタ出しの手順

①Googleで、コンテンツ化(記事化)したいキーワードを検索する
「オウンドメディア」「コンテンツマーケティング」のように、シングルワードで検索するのが基本です。

ただし検索結果が多すぎる場合は、1つないし2つのキーワードを加えて情報を絞り込む必要があります。

②検索結果のうち、広告ページを除いた上位10ページを詳しくチェックする
上位10ページにランクインするページには、検索ユーザーが求めているネタがあります。

ターゲットとするキーワードで検索したときに、どんなネタが人気を集めやすいのかをチェックしましょう。

③集めた情報をもとに、多くのページが共通して触れているネタを抽出する
競合ページと同じ土俵に立つために必要な作業です。

④上位ページが触れていないネタを抽出する
競合ページとの差別化を図るために必要な作業です。

「ソーシャルメディア」のネタ出しの方法

TwitterやFacebookの検索、はてぶ検索、Yahoo!のリアルタイム検索などを活用して、コンテンツ化したいキーワードをもとに情報を抽出します。

知恵袋などのQ&A サイトやTwitter上のネタを集めてコンテンツにするtogetterをチェックするのもオススメです。

なおGoogle検索とは異なり、検索結果に上位表示されているからといって、読者が求めるネタがそこにあるとは限りない点には注意してください。一時的な「バズ」のために検索結果に食い込んでくることもあるからです。

「リファラル」のネタ出しの方法

外部リンクが張られた自社メディアのページをチェックし、どんなネタが受けているかを確認しましょう。そのネタを膨らませて、新しいコンテンツを作ってください。

ネタはただ集めただけでは無意味

ここまで紹介したのはネタの集め方と膨らませ方でした。しかしそれだけではオウンドメディア戦略として不十分です。

苦労して作ったコンテンツをどうやって多くの人に見てもらえるか、拡散のさせ方を意識しましょう。

Google検索で効果的に拡散させたい場合の注意点

すでに説明した通り、検索で集めるネタは「キーワード」として表れます。したがって、記事化する場合には、タイトルやメタディスクリプションにキーワードを必ず盛り込みます。

キーワードを盛り込まないコンテンツだと、公開しても検索エンジンが拾ってくれませんから、誰にも見てもらえません。

またキーワードだけでなく、本文の中身も大切です。良質なコンテンツであるとGoogleやユーザーに評価されるには、いわゆるE-A-T(専門性、権威性、信頼性)を満たす必要があります。

ネタがポテンシャルを発揮するためには、ただコンテンツを作りっぱなしにするのはNGです。

そのコンテンツを誰が作ったのか、時間をかけて読むに値する内容か、十分な情報が網羅されているかといった視点で更新し続けましょう。

ソーシャルメディアで効果的に拡散させたい場合の注意点

ソーシャルメディアから引っ張ってきたネタで作ったコンテンツは、必ずソーシャルメディアで拡散させてください。そのネタを求める読者は、ソーシャルメディアの中に最も多く存在しているからです。

コンテンツをソーシャルメディアにポストする際は時間帯に注意しましょう。一般に朝よりは夜のほうが多くのユーザーがソーシャルメディアをアクティブに利用しているといわれています。

またソーシャルメディアにコンテンツをポストする場合、ただリンクを張るだけでなく、フォロワーの心に響くキャッチーなテキストをつけてください。そうすることで、シェアされやすくなり、フォロワー以外のユーザーにも拡散されやすくなります。

リファラルで効果的に拡散させたい場合の注意点

リファラレルから流入するようなコンテンツは、どれも思わず読みたくなるようなコンテンツばかりです。

ところが、読者が「この記事を読みたいな!」と意思決定するのにかける時間は、わずか数秒といわれています。

したがってタイトルや導入部のテキスト、サムネイルなどが平凡だと、読まれる可能性が大幅に下がり、リファラル経由での流入も期待できなくなります。

最後はコンテンツ勝負

ネタを集めてトピックを抽出し、整理して構造化するだけで大変な作業です。

そのため「せっかく集めたネタなのだから、漏れなく使い倒したい!」と考えがちです。しかし、ネタに依存するのは避けてください。ネタのパワーだけでコンテンツの質を高め、流入を増やすことは至難の業だからです。

ライティングやコピーのスキル、SEOなど、ネタ以外の要素でもしっかりと対策を打たなければ、十分な成果を上げられないことに注意しましょう。

「ネタ出し」に困ったらプロクルコンテンツにご相談ください

ここまでの解説でおわかりの通り、ネタ出しはかなりの労力を要する作業です。
「本業に追われて、ブログのネタ出しにあてる時間が全然ない……」
そんなときは、ぜひプロクルコンテンツにご相談ください。

経験豊富なスタッフが、コンテンツの質を高めるネタ探しを代行しします。また、130職種の専門家からネタを提供してもらうことも可能です。御社のオウンドメディア戦略を成功に導くお手伝いをいたします。

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