E-A-Tとは?Googleが重要視しているSEO指標|高め方と対策

SEO

近年、Googleが重要視しているE-A-Tという評価基準「E-A-T」。SEOに関して情報を日々インプットされている方であれば、一度は耳にしたことがあるかもしれません。

本記事では、E-A-Tの基本的な考え方と、E-A-Tを高める方法について解説します。

E-A-Tとは?

Expertise(専門性)
Authoritativeness(権威性)
Trustworthiness(信頼性)

E-A-Tとはこの3つの頭文字をとった言葉で、検索順位における評価基準の一つです。

初出は、2014年3月に発行された検索品質評価ガイドラインVer5.0で、その中に、E-A-Tという表記が出てきています。

Expertise(専門性)

専門性とは、サイトやページの専門性のこと。

例えば、PC機器全般に関する情報がまとめられているサイトよりも、マウス専門のサイトのほうが、マウスを探しているユーザーのニーズを満たす可能性が高まります。

Authoritativeness(権威性)

権威性は、何が書かれているかではなく、誰が言っているか(書いているのか)を示すもの。

例えば、医療や法律などの分野に関して専門知識をもたない一般の人が正確な情報を発信するのは難しく、コンテンツの信頼性が損なわれます。

近年多くのメディアで監修者付のコンテンツが増加しているのもこれが理由です。

ただし、全てのジャンルがこの限りではなく、一個人の経験談や体験談が権威性としてみなされることもあります。

Trustworthiness(信頼性)

信頼性とは、発信している者が何者か、その信頼性を評価する指標のこと。

匿名ではなく実名であること、一個人よりも法人、実績の少ない人物・企業よりも、1000を超える口コミがあるような実績のある人物・企業といったように、サイト運営者や記事作成者が不明瞭であるよりも、実績のある発信元からの記事と認識されたほうが信頼されます。

E-A-TとYMYLの関係

YMYLとは「Your Money or Your Life」の略で、健康や安全、金融に係る情報の総称を指します。

YMYLの範囲は、人々の生命、人生を変えかねない責任のあるコンテンツのため、Googleは近年、YMYLに該当するコンテンツにおいて、非常にシビアに評価をする傾向にあります。

とりわけ、YMYLのジャンルには、E-A-Tの基準が重要で、E-A-Tが十分に備わっていないと判断されれば、検索上位に表示させることは難しくなっています。

また、検索アルゴリズムのアップデートも頻繁に行っており、キュレーションサイト、まとめ記事、個人ブログだけでなく、法人ドメインのWebサイトやメディアも、近年はE-A-TやNeeds Metが満たされていない判断されると、検索上位から下落する傾向にあります。

YMYLとは?

YMYLは、人の生死やキャリア、お金など、人生に大きな影響を与える健康や安全、金融などのジャンルの総称。

Googleが発表している「検索品質評価ガイドライン(General Guidelines)」では、YMYLについて下記のようなものを代表例として挙げています。

・買い物や金銭取引に関するページ
・金融情報を扱うページ
・医療情報を扱うページ
・法律情報に関するページ
・ニュース情報、国民に対しての公的情報に関するページ
・その他YMYLに関するページ

さらに、2019年9月には、このYMYLの記述に以下の項目が追記されました。

・人種・宗教に関するページの追加
・その他YMYLに関するページに「フィットネス」「物件情報」「大学・求人情報」「栄養情報」の事例が追加
・医療情報を扱うページに「防災」の事例が追加

参照:電通デジタル|Google 品質評価ガイドライン解説(2019年9月版)

E-A-Tを高める方法

では、どのようにすればE-A-Tを高めることができるのでしょうか?

Expertise(専門性)、Authoritativeness(権威性)、Trustworthiness(信頼性)ごとに、具体的な対策を解説します。

Expertise(専門性)

サイトのテーマを特化する

もし、Webサイトのテーマに統一性がないのであれば、まずはWebサイトのペルソナやターゲットを見直し、テーマを特化させる方法も考えれます。

例えば、生活雑貨という広いテーマから、筆箱や付箋など、より特化した分野にするなどです。

情報の網羅性・深度を意識する

情報がただ書かれているだけでは、記事の評価は上がりません。他の記事に比べて、どれだけ検索ニーズにマッチしているか、総合的に評価されます。

サジェストワードやGoogleキーワードプランナーなどからニーズを予測し、必要なコンテンツを補完していきましょう。

ボリュームを増やす

同類テーマを30記事アップしているWebサイトよりも、同類テーマについて200記事書かれているWebサイトのほうが専門性という観点からは評価が高くなる傾向があります。

Googleマイビジネスの登録

実店舗があるのであれば、Googleマイビジネスの登録は必須です。

Googleマイビジネスは、自然検索よりも優先されるローカルパック、ナレッジパネルに表示されるため、記事だけでなく、店舗情報も上位に表示させることができ、面をとりにいくことができます。

Authoritativeness(権威性)

専門家の執筆・監修をつける

医療機関など、自社内にプロフェッショナルかつ専門性の高い人材が在籍している場合、自社で作っても問題ありません。

自社内に専門家がいない場合は、外部の専門家に執筆や監修を依頼しましょう。

例えば、食器メーカーが食品の栄養について記事を作る場合、管理栄養士のような専門家に執筆を依頼したり、監修してもらったりして専門家の意見を盛り込むことで、記事内容の信ぴょう性を高められます。

サイテーションの獲得

サイテーションとは、直訳すると引用、言及という意味で、SNSやブログにおける店名、住所、メニューなどの言及がされることを指します。

今まで、SEOでは被リンクが重要とされてきましたが、近年は被リンクに限らず、その商品やお店が言及されることでも効果があるとされています。

一方で、言及が批判的なものであった場合、それはSEOにも悪影響を及ぼす可能性が高く、注意が必要です。

独自のアンケート・調査結果のリリース

例えば、寝具メーカーであれば、「ビジネスパーソンの眠りの悩み調査」などを行うことで、独自の「0次情報」を発信することができます。

これは、取材コンテンツなども同様の考え方で、いかにオリジナル性の高いコンテンツを多く出すかが専門性や権威性を高めるポイントとなります。

Trustworthiness(信頼性)

運営者情報を明記する

運営者情報には、名前、メールアドレス、住所、電話番号など、企業やお店の情報を入力します。

運営者情報は、掲載すれば順位が上がるという要素ではなく、あくまで信頼性に足るための最低限の情報になります。

引用は一次情報から

厚生労働省や経済産業省などが調査したデータや研究機関が発表している論文、企業が実施しているアンケートなど、引用は原則として一次情報から行いましょう。

個人ブログ、アフィリエイトサイトは、発信元の信頼性が低いだけでなく、引用元が明記されていないケースも多いためリスクがあります。

サイトのHTTPS化

httpsとは、Hypertext Transfer Protocol Secure の略で、通信手段の一種です。

もともと、httpが広く使われていましたが、第三者が通信を傍受または乗っ取りするケースが多く見られたため、現在はサーバ・ドメイン管理会社、セキュリティ業者も、https化を推奨しています。

GoogleChromeでは、2018年の「Chrome68」から、https化に移行していないサイトに対して、「保護されていない通信」という警告を表示するようになり、さらにChrome70では赤字で警告が表示されるようになっています。

ただし、https化には、手順を間違えて検索結果に反映されず検索順位が大幅に下落した事例もあるので、設定には注意が必要です。

公開日・更新日を公開する

情報の鮮度は非常に重要です。日付が古いだけでクリック率が下がり、上位表示されない可能性が高まります。

Googleでは、検索エンジンに評価されやすいコンテンツの指標として、情報の鮮度を挙げています。

特に、YMYLの分野においては、より正確な情報が求められるため、更新日・公開日をより求める傾向にあります。

ただし、コンテンツをそのままで更新日を変更しただけの行為は、SEO上効果がないどころか、スパムとしてみなされる可能性があるので避けましょう。

なお、時代の変化において左右されないコンテンツ、エバーグリーンコンテンツ(例:レシピ、事件の記録、Q&Aなど)においては、情報の鮮度による影響はあまりないと言えます。

小手先のテクニックでは通用しない

数年前であれば、自演リンク、大量の対策キーワードを盛り込むだけで、ある程度上位表示を狙うことができました。

よりSEOの基準が厳格になってきた現在においては、シンプルに良質なコンテンツの作成とともに、誰が書いているかまで見られるようになっています。

小手先ではなく、本質的なサイト運営ができているか、今一度見直してみてはいかがでしょうか?

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